あおもりEYE:弘前市提唱・現存12天守同盟に「待った」 民間所有の犬山城、壁にhttp://mainichi.jp/area/aomori/news/20150813ddlk02040017000c.html

国の重要文化財弘前城弘前市)で、約100年ぶりの本丸石垣修理に伴う天守の曳屋(ひきや)工事が16日から始まる。同市はこの機会に、天守を擁する全国12都市のPR連携を強化しようと、葛西憲之市長らが5月から関係市を行脚し、「現存12天守同盟」の締結を呼びかけた。

 ところが最後の犬山城で、犬山市特有の事情から足踏み状態になった。犬山城の所有者は自治体ではなく、民間の公益財団法人「犬山城白帝文庫」だ。同文庫の成瀬淳子理事長は犬山城主の成瀬一族の子孫に当たり、犬山市だけの判断では決められない事情がある。さらに、同市は議会改革の一環で都市間交流は「市議会の議決を要する」という条例を定めている。
 同市の担当者は「天守同盟は悪い話ではない」としつつ、「議会と所有者の了承を得る手順をきちんと踏まないといけない。当市は弘前市の提案が議決案件に該当するか否か検討中だ」とし、「弘前市の予定する時間表に残念ながら応えられそうにない」と話す。

現存天守12城

 弘前城弘前市)▽松本城(長野県松本市)▽犬山城(愛知県犬山市)▽丸岡城福井県坂井市)▽彦根城滋賀県彦根市)▽姫路城(兵庫県姫路市)▽松江城松江市)▽備中松山城(高梁城、岡山県高梁市)▽丸亀城香川県丸亀市)▽伊予松山城松山市)▽宇和島城愛媛県宇和島市)▽高知城高知市

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