プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが、２軍本拠地を当初計画していた仙台市から山形県内（試合会場：山形県野球場<東村山郡中山町>、練習場：山形県総合運動公園野球場<天童市>）へ変更したいと、イースタン・リーグを管轄するセ・リーグ連盟に申し入れていたことが１日分かった。近く開かれるイースタン・リーグ運営委員会に諮られる予定だが、既に仙台本拠地を前提に加盟が承認されているだけに、他球団の了承があらためて必要になる。
イースタン・リーグは３日、加盟する７球団の実務者による幹事会を開く。関係者によると「日程原案と楽天の山形県への本拠地変更の案件を、運営委員会にかけるよう話し合う方向」という。委員会で承認が得られれば、２０日のプロ野球実行委員会で最終決定する。
楽天は当初、２軍の本拠地を「宮城県内および仙台市内」としてプロ野球への新規参入を申請。その後、ＪＴ球場など仙台市内に絞り、イースタン・リーグへの加盟申請を行い、先月１５日の運営委員会で全会一致で承認された。だが、仙台市内で適地探しが難航、山形県からの積極的な誘致を受け、本拠地変更に軌道修正した。
イースタン・リーグは楽天以外、すべて関東に本拠地があり、仙台市への本拠地設置すら「移動費がかかる」として異議が出た経緯がある。今回の本拠地変更により、いったん議決した案件を覆す形となるため、すんなり承認されるかどうかは微妙だ。
