内藤大助について(※サメ石、より)

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内藤大助・いじめで悩む子供たちに亀田を倒す俺の姿を見てほしい! 
こんばんわ。サメです。
 昨日の電車の中でチラリと見たスポーツ新聞のトップは、亀田大毅選手のボ
 クシング写真と『反則』という大きな文字。10月11日に行われた世界フライ
 級タイトルマッチの内藤大助亀田大毅の対戦内容が知りたくなった。
 そこでさっそく、家に着くなりパソコンでユーチューブにて検索した。削除され
 た映像ファイルもあるようなのだが、何とか試合を見ることができた。

 最終回での亀田大毅の試合内容はひどかった。内藤を持ち上げて投げ飛ば
 すというボクシングというよりは、まるでプライドの試合に移行してしまったか
 のような試合の進め方。度重なるレスリング行為を2度はたらき、減点3を受
 けた。
 反則の連発で最大で10点差が開く大差の判定で、亀田大毅が醜く散った。

 試合前には、亀田陣営が内藤のファイトスタイルを「ゴキブリ」と表現、「ゴキブ
 リ相手に作戦もクソもあるか」とコメントしていた。
 「内藤はゴキブリみたいな動きするんやろ? そんなんパーンやで」と大毅は
 威勢がよかった。

 しかし、史郎トレーナーも、大毅も試合中にさらした醜態はゴキブリ以下の醜
 さで、それは哀れで哀しかった。

 ● 中学2年で始まったいじめ
 週刊ポスト10月19日号(10月6日発売)に、『「元いじめられっ子」WBC王者が
 「亀田の坊ちゃん」ブチ壊し宣言』というタイトルで内藤大助の記事が掲載され
 ていた。
 その記事はいじめが元でボクシングにかかわった彼の切羽詰った人生が描
 かれていた。



 内藤大助の両親はすぐに離婚してしまったので、母子家庭で育った。とても
 貧乏で中学のときにつけられたあだ名は「ボンビー太田」。とても悔しかった
 という。
 内藤は今までに3度苗字が変わっている。

 生まれた時は横山、離婚したときは旧姓の太田、高校時代に再婚して内藤。
 これがいじめの原因になった。いじめが始まったのが中学2年のとき。
 リーダー格の奴に嫌われて、それまで仲が良かった友達にも避けられるよう
 になった。
 リーダー格が子分にじゃんけんさせて、負けた奴が内藤を叩くというゲームま
 であった。内藤がその時の様子を語る。

 ストレスなんてもんじゃなかったよ。ゲロ吐いたら血が混じってて、病院に行っ
 たら、胃潰瘍だって。下痢もひどくて1日に5回も6回もトイレに行く。学校で
 大便すると、またからかわれる。
 もちろん自殺を考えたこともあったけど、結局自殺する勇気がない。でもこの
 ままいじめられて、のたれ死ぬのが悔しくて。

 おかあにもいえなかった。厳しい人で、相談なんか乗ってくれるわけない。
 だけど恨んではいない。3度も苗字が変わったことだって、周囲から色々い
 われてると思う。
 ビンボーだし、苦労もあるけど、そんなところオレに見せないすごい人だよ。

 高校卒業後にボクシングを始めたきっかけをこう語る。
 上京後、ボクシングを始めたのも、いじめが理由。ボクシングで強くなれば
 田舎に帰った時にいじめられないって考えた。世界王者なんて頭の片隅に
 も浮かばなかったね。
 実際、22歳でプロテストに合格した時、最初に思ったのは「これでいじめから
 脱出できる」ということだけ。

 ● 奥さんが語る、収入は「家賃を引けば4万円」
 彼は「自分がここまで来れたのは奥さんのお陰だ」という。
 奥さんの真弓さんがボクササイズしにジムに通っていた姿をみて、好きになっ
 た彼はお茶に誘う。しかし、「結婚を前提に付き合っている彼氏がいます」と
 断られる。それでも、電話をしたりお茶に誘ったり、1年くらい追い回していた。

 彼が結婚までこぎつけた時のエピソードが面白い。

 それで突然、「彼氏と別れたから付き合って」と告白されたんです。「付き合
 うなら結婚が前提」ともいわれたけどな。けど結婚っていっても、彼女の両親
 に挨拶する時なんかカッコ悪いよ。
 「アルバイトで食べている4回戦ボーイです」って。よく許されたな(笑い)。

 その内藤夫人の真弓さんの話。
 「あの人が世界王者なんて未だに信じられない。第一印象は最悪でした。
 一切、目を合わせようとせず、ぶっきらぼうで。かなりしつこくお茶を誘われた
 り、最初は嫌悪感を覚えたほど(笑い)。

 でも彼を見ているうちに印象が変わりました。”どうしてこんなに頑張れるの”っ
 て思うほど、ひたむきな練習姿勢に惹かれたんです。
 話してみると、誠実で素直な人ということもわかりました。生活?あの人と合わ
 せて収入は月12万円。家賃を引けば4万円。でも辛いと思ったことはないで
 すよ。亮(2)も生まれて、家族3人幸せに暮らしています。」

 内藤大助は、亀田との試合前にその心意気をこう語っていた。

 亀田との試合は、いじめで悩んでいる子供たちにぜひ見てほしい。胃潰瘍
 なるまでいじめられてた奴が世界王者として闘っている。試合を観ただけで
 いじめから解放されるわけじゃない。でも俺の今のファイトを見て、何かを感
 じてもらいたいんだ。

 ボクシングを通じて本当に強くなったのは、弱かった俺の心。俺はもう二度と
 いじめられない。そのことを試合を通じて証明したいし、だからこそいじめで
 悩む子供たちに亀田を倒す俺の姿を見てほしいんです。

 内藤大助のその願いは、みごとにかなった。
 内藤大助の公式ホームページには試合直後から亀田への批判とともに、
 「国民の期待にこたえてくれてありがとう」「亀田が勝ったら、世の中狂ってい
 た」「日本の宝だ」と、ボクシングを超えた賞賛の声が殺到した。

 「これで昨日亀田が勝ってたら世の中狂ってましたよ。言いたい事を好きなだ
 け言って人を称える事もできないやつがチャンプになったりしたら。内藤選手
 の勝利はいろいろな意味ですごい価値があるものでした」と、掲示板にはボク
 シングファンのみならず、過剰な演出やモラルの低下を憂える“国民的な”賞
 賛の声があふれたとの事。

 参照:「日本の宝だ!」内藤HPは称賛の声で“炎上” イザ!