男子500メートルは、1984年サラエボ大会でで北沢欣浩が日本スケート界に初の五輪メダルから2002年ソルトレークシティー大会まで6大会連続でメダルを獲得したお家芸だった(スポニチ)http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2010/02/17/13.html

だが、トリノ大会は新エース加藤が6位、及川が4位、清水は18位と惨敗。メダル獲得の歴史に、ついに空白が生じた。これを受け、強化部長を務める鈴木総監督は「代表チーム」の強化に着手。海外ではナショナルチーム体制を敷き、年間を通じて少数精鋭で強化する国が多いが、日本は実業団、大学など各所属が強化の中心。だが、トリノ五輪以降はオフシーズンも合同合宿の機会を増やした。チームとしての一体感を生みだし、切磋琢磨する環境を整えた。選手、コーチ間の風通しも良くなった。

 投資も大きかった。バンクーバーには事前の情報収集と期間中の前線基地のために、半年前から会場近くに部屋を借りてサポートハウスを作った。そこで選手の練習の映像を解析した。その費用は1000万円超。トリノの3倍以上だった。
 「お家芸復活と言っていいでしょう」と黒岩彰氏。4年後のソチ五輪で長島は31歳、加藤は29歳。