放射線量で色分け 福島県もマップ公表(河北新報)http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110504t63017.htm

 福島県は、人が多く集まる県内のスーパーや集会所、道路など計1865カ所で測定した放射線量のマップを初めて公表した。線量の高い地域が原発の北西方向に広がり、中通り地方も比較的高いことがあらためて確認できる。
 マップは線量の低い方から白、青、緑、黄、赤に色分けしている。4月12〜16日に測定した。
 県内で最も高い毎時44.8マイクロシーベルトが計測された浪江町北西部は、30マイクロシーベルト以上を示す赤色が広がる。阿武隈山地で隔てられた中通りも全体的に1〜3マイクロシーベルトと周辺より高くなっている。原発の北西方向で線量が高いのは、風で流された放射性物質が雨や雪で地表に降り注いだためと考えられている。
 中通りについては、谷などの地形的要因も加わって放射性物質阿武隈山地を越え、奥羽山脈との間にとどまったためとみられる。
 4月に同様のマップを作成した福島大のグループは、放射性物質原発からいったん南下後、北上する風に乗って中通りに広がった可能性も指摘している。