ワキチン接種2回目終了後のまとめ(※新型コロナウイルス)

①ワクチンを接種された時の副反応等注意点
注射そのものはあっという間に終わります。それから場所を変えて15分から30分経過を見ます。この時に医療関係者は何を見ているかというと、ご存じのようにアナフィラキシーが起こるか起こらないかです。では、打たれた人は何に注意していたらいいでしょう?

 1 息苦しさ   何となく息がしづらい

 2 脈の速さ   脈が速くなってきた

 3 皮膚の状態  赤くなってきた かゆみが出てきた

まず、この3つが出てくるかどうか自分自身を観察してください。時々ご自身で脈をとって計ってみたり、皮膚が赤くないか、かゆくないかをチェックしてみてください。また、気分が悪くなってきたり、腹痛が起きることもあります。小さい症状でも、異常を感じたらすぐ係員にお知らせください。 以上の段階で的確な治療を開始すれば、まず、100%回復します。アドレナリンの注射です。これは接種会場に必ず用意されております。 次によく言われる血管迷走神経反射についてですが、注射の恐怖や痛みに対して過剰に反応すると副交感神経が強く働き、血圧低下、徐脈が起こります。その結果、脳血流が減少し意識低下が起こります。  注射直後、徐脈というのがポイントですね。皮膚症状は冷や汗くらい。呼吸もほぼ正常です。こちらの治療は交感神経を刺激してあげるように考えます。注射するなら硫酸アトロピン0.5mgくらいでしょうか。 まず100%回復します。  いずれにしても、待つ間は不安なものです。ご自身でできることを今からシミュレーションしてみるのもいいかもしれません。
ただし、経過観察よりも数時間以降後に、発熱などの副反応が出る例が大半なのでその点はご注意を。

②ブレイクスルー
ワクチン2回接種後に感染を起こしてしまう状態をブレイクスルーといいます。
日本では主に、デルタ株に置き換わってきてから出てきている様(※英国・イスラエルのワクチン最先進国で、大規模クラスターが出てから、海外ではその時点から注目されていましたが)。
「ワクチン2回打ったのにかかるなんて!ワクチン効いていないんじゃないの」、って不安になりますよね。しかし、2回打った方はかかってもかなり軽く済むようです。理由はまだはっきりしていませんが、おそらく今回の変異型デルタ株は飛散するウイルス量が従来株より多いため(1000倍ともいわれている)、一気に吸い込んで感染すると、B細胞が反応して抗体を作る前に少し広がってしまうためかと思います。しかし、標的はすでにB細胞に記憶されているため、B細胞が抗体を必死に作り、T細胞も働くのでほどなくして収束するものと考えております。また、接種後抗体価が徐々に低下する可能性もあり(産生能も含め)、それが原因になる可能性ももちろんあります。 いずれにしても曝露当初は感染力があると思われる(空気感染の水疱瘡並に)ため、ワクチンを2回打っていても周囲に移す可能性はあり注意が必要です。  今後、ウイルスが変異していった場合、抗体が合わなくなって来ればまた、それに合わせたワクチンを打たなくてはならなくなる可能性も言及されています(→3回目の注射=ブースター接種)・

※後述
日本も3回目のワクチンを接種する方向のようです。今後、毎年打つようになるのかまだわかりませんが、その可能性が高いと思います

https://www.shiraishi-c.com/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9/