http://www.zakzak.co.jp/spo/2004_12/s2004120709.html(※「ZAKZAK(夕刊フジ)サイトより」)

 岩隈の顔色をうかがい受け身一方だったオリックスが、ついにアクションを起こした。岩隈サイドは「今回の合併は営業権の譲渡なので、法律上、人的拘束権はない」ことを盾に楽天へのトレードを希望。球界内外では、「裁判になれば、岩隈サイドの希望が通る」という見方が一般的だ。

 ところが今回、オリックスサイドは顧問弁護士と入念な打ち合わせを行い、統一契約書を持ち出して反撃の構えだ。

 「民法や労働法まで持ち出しているが、ウチの手続きには一点の曇りもない。選手は統一契約書にサインして、『トレードしてもいい』(今回は近鉄からオリックスへ移籍する手続きがとられた)と明記されている。社会人として秩序を乱さず契約を守りなさいと言いたい」と小泉隆司社長。これがそのまま、球団の方針だ。

 商法、労働法が優先されるのか、それとも統一契約書か。さまざまな見解があるだろうが、オリックス弁護団は勝算ありとして、今回の行動に移したようだ。

 「弁護士の方にレクチャーを受けた。内容は詳しく言えないが、われわれの今後の行動がコミッショナーサイドにどう受け取られるか。その見解をうかがいにいく」と、中村GMも不退転の決意表明である。

 そっちが法律を持ち出して高圧的にくるなら、こちらも球界の最高機関を動かしてでも、流出阻止の行動をとるというわけだ。

 あくまで説得の方針から強硬姿勢に転じたウラには、宮内義彦オーナーの指令があった、と球界関係者は断じる。

 「トレード希望という一選手のわがままを黙認すれば、球界の秩序が保てない。何が何でも岩隈を翻意させるべし、とオーナーから大号令が出たようです。優秀な弁護士軍団も控えているので、岩隈サイドは守勢に立たされるかもしれない」

 小泉社長、仰木監督、中村GMがこれまで、岩隈と会談、“猫なで声”で説得を試みて失敗。それなら、ビジネスライクで、との本気度が見えてくる。

 さらには、「楽天サイドが盛んに岩隈に対して“楽天へ”と呼びかけているのはタンパリング行為にあたるんじゃないかとコミッショナーサイドに問いたい」(中村GM)と、岩隈の退路も断つ両面作戦を展開する。

まさに泥沼だ…。
ところで根来コミッショナーまだ辞めてないのかよ。この人国会でも認められた今回のプロ野球選手会のストライキに対して、オーナー側に違法ストだとそそのかした人でしょ。こんな当事者能力のない人に見解を求めてもね…。