ビクター・ケンウッド、10月持ち株会社 統合正式発表(※asahi.com、より)
http://www.asahi.com/business/update/0512/TKY200805120271.html
ビクター・ケンウッド、10月持ち株会社 統合正式発表2008年05月12日22時21分
経営統合の準備を進めてきた日本ビクターとケンウッドは12日、10月1日に持ち株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス(HD)」を設立して統合すると正式に発表した。11年3月期連結決算では売上高8300億円、営業利益390億円を目指す。
両社は株式移転の形式で統合持ち株会社を10月1日付で設立し、同時に東京証券取引所第1部への上場を目指す。持ち株会社傘下で事業会社となるビクターとケンウッドは上場廃止になる見込み。
持ち株会社の代表取締役会長に河原春郎ケンウッド会長(69)が、社長には佐藤国彦ビクター社長(63)が就任する。事業会社のビクター社長には吉田秀俊ビクター取締役(51)が、ケンウッド社長には塩畑一男ケンウッド社長(57)が就く。河原氏は「専業AV(音響・映像)メーカーがよみがえる成功モデルをつくりたい」と述べた。
統合後の目標年間売上高は、08年3月期の両社合計8237億円をわずかに上回る水準。一方、営業利益の目標は08年3月期決算を合算した96億円の約4倍となる。部品の調達や物流を見直し、10年度までに約100億円のコスト削減を図る。
収益の柱には、カーナビなどを含むカーエレクトロニクス事業と無線端末などを含む業務用システム事業をすえる。昨年設立した合弁の技術開発会社「J&Kテクノロジーズ」の共同開発を増やす。
ビクターのアニメ関連部門は、既に統合を見越してJVCエンタテインメントに移管されており、影響は最小限にとどまりそう。