今回のSTAP細胞騒動の舞台になった理研についてのタレコミがYahoo知恵遅れに…http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12120536357

理研のような研究機関はとにかく忙しいです。
私の同僚にも以前理研で研究していた人が複数いますが、ものすごく忙しかったと言っています。
内容を細かく書くと問題がありそうなので書きませんが、通常の研究機関ではあり得ない状況でした。
私が所属する機関も業界ではお金持ちと言われているところですが、あそこまでお金を時間に変えることができる状況ではありません。
言い方は良くないですが、理研はリーダーが予算を取ってくるのが仕事で、予算が取れなければ追い出されます。取ってきた予算の一部を運営費に回しています(これは理研に限らない)。
私ならああいう環境はお断りです。

それに、研究者にもポリシーがあります。研究で一定の成果を上げると、今度は後進の指導をしたくなる人もいます。私の指導教官は某研究所で成果を上げた後、今度は教育がしたいと言うことで旧帝大に移ってきた人でした。旧帝大に移ってからは研究所とはないようこそ変わりましたが、相変わらず成果を上げていました。数年すると今度は「教育に飽きた」と言って元の研究所に所長として戻りましたが・・・。
この辺はその人の価値観次第です。そして、その気になれば地方大学でも研究成果は十分挙げられるものです。

ちなみに、理研(本拠は埼玉県和光市、今回舞台になったのは複数ある分所拠点の通称:神戸理研)は元々は民間の研究機関なので待遇が成果主義で厳しい。ヒラ研究員は1年契約で『助手』として使えないと判断されれば、それで終わり。このため相当優秀で自信がある人じゃないと元々入らないとのこと。(こんなに厳しいなら、小遣い程度の報酬でも大学の助手の方がまだいいかも<さすがに1年で即切られることは少ないでしょうから>
※↓以下、理研の母体についてのツイート。

鈴木梅太郎寺田寅彦中谷宇吉郎長岡半太郎、嵯峨根遼吉、池田菊苗、本多光太郎、湯川秀樹朝永振一郎仁科芳雄、菊池正士など多くの優秀な科学者を輩出した。

後に理研コンツェルンと呼ばれる企業グループ(十五大財閥の一つ)を形成したが、太平洋戦争の終結と共に解体された。1958年(昭和33年)に特殊法人理化学研究所」として再出発し、2003年(平成15年)10月に文部科学省所管の独立行政法人独立行政法人理化学研究所」に改組されて今日に至る。