■15年ほど前から行われてたインターネットラジオならではの企画
自分が初めて聴いたインターネットラジオのアニラジは何だったのかと思い返しますと、『榎本温子のらじお・むー(BBQR)』であったと思います。榎本さんはもちろんのこと、現在もラジオ業界で活躍されている小野坂昌也さんや、ポアロのお2人(伊福部崇さん、鷲崎健さん)も出演。テレホーダイが適用される23時、小野坂さんが歌う番組のテーマソングと共に放送がスタート。この番組は生放送でして、放送中にチャットルームが作られ、そこでリスナー同士のやりとりや、パーソナリティからの質問に答えることができるという、インターネットラジオならではの企画が行われていました。今ですとツイッターがラジオ番組で活用されることが多いのですが、15年ほど前にそれと似た様な事が行われていたのでした。
■インターネットラジオ放送局の明暗
2000年以降、インターネットラジオ放送局が多くなり、数々のアニラジが配信されるようになっていきます。『文化放送 超!A&G+』、『インターネットラジオステーション<音泉>』、『HiBiKi Radio Station』といったアニラジ専門の放送局や、『USTREAM』、『niconico』といった動画配信サービスを利用しての番組配信、公式サイト内で独自で配信など配信形式は様々です。その陰で、『ラジ@(ラジアット)』、『アニスタ.TV』等、消えていった放送局も数多く、番組自体の人気は関係なく、いつのまにやら放送局の都合で番組が更新されなくなり、最終的にはサイト自体がなくなって、配信されていた番組とも泣く泣くお別れという悲しいパターンも多く見られました。『ラジ@』で配信されていた、ゲームクリエイターの水口哲也さんと、ゲームアナリストの平林久和さんがパーソナリティを務めた『東京ゲームラウンジ』。ゲーム業界に詳しいお2人の番組で、メインであるゲーム話も良いのですが、それとは少しずれたところの雑談めいた話題も楽しく、聴き続けていた番組です。しかしながら、ラジ@自体が終了してしまい番組自体も終了。しかも、最終回は3時間に及ぶ内容であったのにも拘らず、すぐに配信期間が終了してしまったことで聴けず終い。苦い思い出となりました。
前回のアナログ編の続きをメモ。