川嶋、徳山ぶっ倒す 「ナバーロ気の毒」挑発観戦記に激怒(※『スポーツ報知』より)http://www.yomiuri.co.jp/hochi/sports/jan/o20050104_10.htm

 川嶋が徳山を斬って捨てた。3日に2―1の判定勝利で2度目の防衛を飾ったWBC世界スーパーフライ級王者、川嶋勝重(30)=大橋=が4日、横浜市内の大橋ジムで会見。前王者でV3戦の対戦相手となる徳山昌守(30)=金沢=が4日付のスポーツ報知最終版で寄稿した挑発的な観戦記に激怒し「次でKOしてあげますから」と“KO斬り”予告。徳山も「まだわかってないの?」と返し、ラバーマッチ(決着戦)へ場外戦の火ぶたが切られた。

 笑っていたのは口元だけだった。川嶋の目はマジ切れ寸前の鋭い光を放っていた。怒りの矛先は徳山だ。

 宿敵はスポーツ報知の観戦記で2―1の判定で突破したホセ・ナバーロ(23)=米国=との流血激闘を「顔を見ればどちらが勝者か一目りょう然」など挑発のオンパレード。朝一番に読んだ王者は「頭に来ました」。壮絶な殴り合いで最強の挑戦者を破った勝利の余韻は完全に吹っ飛び、胸の中は怒り充満。「とにかく次に倒してあげますから。徳山! ボクシングの面白さを見せてやる」と一気に続け、挑発を力に変え、昨年6月28日に107秒で倒した衝撃KOを上回る完ぺきなKO勝利を約束した。

 さらに過激だったのは大橋秀行会長(39)。「読んだ瞬間に笑っちゃいましたね。まるで負け犬の遠ぼえ。判定はWBCのプロが裁定しているわけだから、現役の選手が異議を言うことじゃない。1回KOじゃ交通事故みたいとか言われるから、今度は11、12回までいたぶって倒してやります。今の15位までのランカーで一番、川嶋が倒しやすいのは徳山だからね」

 ラバーマッチへ臨戦態勢に入った川嶋陣営。ナバーロ戦で負った両目上の傷が深いため、試合時期は当初の5月から6月下旬に延期されることが濃厚になった。そうなれば徳山が判定勝ちした03年6月23日、川嶋がKOした04年6月28日に続く3年連続の6月決戦だ。戦場は敵地・大阪。日本ボクシング史に残る決着戦が今、始まった。

プロレス並みのパフォーマンスをスポーツ紙で行わないと話題にならないところが、格闘技好きとしては、すっかり黄昏状態の業界を表しているようで悲しい…。
ちなみに今日図書館で調べたのですが、毎回世界戦の度に公式なジャッジとは無関係で、世界タイトルマッチの判定を自社で付けている日刊スポーツの判定では116-112で川嶋の勝ち。10年ほど前の世界チャンピオンであった鬼塚勝也氏の疑惑判定問題ではかなり批判的であった記憶のあり、日本関係に必ずしも甘いとはいえない日刊で川嶋選手に比較的甘い記事を書いているのは正直少し皮肉を感じるような…