中国、今年GDPで日本抜く!? 経済学者が見解(産経新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090525-00000513-san-int

【上海=河崎真澄】中国が国内総生産(GDP)で年内に日本を抜いて世界2位に浮上するとの見方が中国内で広がっている。2007年にドイツを抜いて世界3位になっていた中国だが、経済学者の試算によると、中国が今年、8%前後の成長を達成する一方、日本がマイナス成長に陥ればGDP規模で逆転現象が起きるという。

 今年1〜3月期の成長率比較では、中国が前年同期比で6・1%増だったのに対し、日本は同4・0%の減少だった。

 GDP2位浮上との見方を示したのは、清華大学の教授で同大世界経済研究センター主任の李稲葵氏だ。中国紙によると、李氏は成長率以外にも(1)中国の消費者物価指数(CPI)が引き続き上昇し日本はデフレ傾向が続く(2)人民元に対する円の相場が下落する−ことがGDPで日本を追い抜く要因になるとしている。

 昨年の中国の米ドル換算GDP規模は4兆2950億ドル(約406兆円)と日本の4兆3480億ドルに迫った。李氏は「中国がGDP規模で日本を抜けば心理的にも政治的にも象徴的な出来事になる」と指摘している。

 ただ、ネット上では、「世界2位に浮上しても1人当たりGDPではまだ日本とは大きな差があり、中国人の貧しさになんら変わりはない」といった冷めた見方もある。