ソチ女王ソトニコワ不在に想う……。十代で消えたフィギュア五輪王者達。(1-3) [フィギュアスケート、氷上の華] - Number Webhttp://number.bunshun.jp/articles/-/822978

金メダリストのソトニコワは競技続行を宣言。ところが練習中に転倒して脚の靭帯を断裂、出場を予定していたロステレコム杯NHK杯を欠場した。結局、ソチ五輪を最後にまだ一度も試合に戻ってきていない。

 シニアキャリアの短いティーネイジャーが優勝し、五輪金メダルをさらった後に姿を消す、というのは実はフィギュアスケート女子では過去に何度も繰り返されてきた構図である。

 1994年リレハンメル五輪では、前年に彗星のように現れたウクライナの16歳、オクサナ・バイウルが僅差でナンシー・ケリガンを破り金メダルを獲得。年齢的にあと2回は五輪に出られると期待されていたが、当時アメリカで大ブームだったプロフィギュアのスターになることを選び、五輪を最後にISU競技から引退した。

 1998年長野五輪では、優勝候補だったミシェル・クワンを抑えてタラ・リピンスキーが優勝。彼女の当時の年齢15歳8カ月は、女子金メダリストの最年少記録を塗り替えた。だが疲労を理由に1カ月後の世界選手権を棄権し、その後正式に競技引退を発表した。

 2002年ソルトレイクシティ五輪では、16歳のサラ・ヒューズがやはりサプライズで金メダルを獲得。翌シーズン世界選手権に戻ってきたが、メダルを獲得できないまま競技引退した。