前に、バンダイミュージックの消滅とランティス設立の関係を書きましたが（誤ってログを消滅させてしまって今はないですが）、そのバンダイミュージック-エアーズとともに現在は事実上消滅してしまったアニメ系レコード会社にYOUMEXというものがあります。
確か「ブルージェンダー」以降TVアニメで見た記憶がないのでそれ以降どうなっていたか、先のバンダイミュージックの消滅の経緯を日記で書いていたこともあり、調べていたのですが、やっとそのことが書かれているサイトを発見。
「ブルージェンダー」以降業績不振で事業部としても解散、残った権利関係は事実上の親会社の東芝EMIの制作部に併合されてしまって清算されたとのこと。
東芝EMIは、かつてエルドランシリーズの前半の音楽関係を担当したり、当時キングのスターチャイルドレーベルで実績を挙げながら、本業以外で莫大な損失を出してしまった責任を問われキングを追われた辣腕プロデューサー（この人は、現在のスタチャの責任者である大月俊倫氏に師匠にあたる人物）を責任者に迎えアニメ系レーベルの「YOUMEX（ユーメックス）」を設立するなど積極的だったのですが、大手レコード会社の東芝EMIのバックアップを受けたにもかかわらず、結局上手くいかずこの某プロデューサーはスターチャイルドに続いて、YOUMEXも追われてしまったようです。
ちなみに、現在東芝EMIは「満月をさがして」等でOP・ED曲に所属歌手が歌うことはありますが、アニメ制作そのものには関わっていないと思われます。
そのかわり系列の別会社（東芝エンタテインメント）で制作関係の仕事は行っていますが、レコード会社の本体自体（東芝EMI）は事業に関わっていないようなので、キングレコード・ビクター・avex・ソニー・ジェネオン（微妙な立場のポニーキャニオンとアニメ事業は落ち目気味の日本コロムビアは微妙か?)と他の大手レコード会社は軒並みアニメ系の事業に直接進出し、レコード会社(場合によっては出版社等も）を中心に一体となったメディアミックス展開を行っているにもかかわらず、東芝EMIだけは少し違うようです（それだけアニメビジネスが容易ではないということでしょうが<実際上記に挙げた、東芝EMI以外でも失敗して多額の損失を出したり、声優部門を撤廃せざるを得なかったトコもあるし[時効だから書くけど、氷上さんと池澤さんと田中さんがいたトコね^^;]>）。
ちなみに、この“東芝エンタテインメント”は、同じ東芝グループにもかかわらず、とみにアニメ系事業では、東芝EMIとの関係が薄くジェネオンやフロンティアワークスと組んだり、円盤皇女ワるきゅーレ では日本コロムビアと組んでいたりで、こういう権利関係には全く疎い私にとっては本当にわけがわからない複雑な権利関係・合従連衡があるようです。
※参考…「東芝エンタテインメント」については↓にも少し書かれています
ttp://d.hatena.ne.jp/suehiroclub/20041017#p1
