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宮城南部で震度6弱 M7.2 震源地は牡鹿半島

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宮城県沖の地震でプール天井が抜け落ち、15人がけがをしたスポパーク松森=16日午後0時45分ごろ、仙台市泉区松森

 16日午前11時46分ごろ、宮城県沖を震源とする大きな地震があった。宮城県川崎町で震度6弱を記録、仙台市宮城野区泉区宮城県北部などで震度5強を観測した。東北の広い範囲で激しい揺れに見舞われ、各地に被害が広がっている。仙台市内などでは20人以上の負傷者が発生。鉄道、地下鉄、高速道路など交通機関も大混乱に陥った。
 気象庁によると、震源地は牡鹿半島の東南東80キロ付近で、震源の深さは約42キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.2と推定される。国内で震度6以上を観測したのは、3月の福岡県西方沖地震以来。仙台市消防局によると、泉区の複合健康施設でプールの天井が落下、15人が重軽傷を負った。福島、北上市などでもけが人が出た。気象庁は「太平洋プレートと陸側のプレートとの境界付近で起きた地震。今後、マグニチュード5後半の地震が起きると考えておいた方がいい」と発表した。
 仙台市地下鉄地震発生と同時に南北線の全線で運転をストップ。復旧には数時間がかかる見通し。駅間を走行中に緊急停止した電車3本は、約10分後に最徐行で運転を再開し、最寄り駅に入線した。けが人はいない。
 JR東日本は宮城、山形、福島県内で只見線以外の新幹線、在来線の運転を一時見合わせた。仙台空港も滑走路を一時閉鎖。東北道をはじめ山形道、三陸道など各高速道路も一部区間で点検のため通行止めとなった。
 東北電力によると、女川原発1―3号機(宮城県女川町、石巻市)は地震直後に自動停止。新仙台火力発電所2号機(宮城野区)も安全確認のため運転を手動停止した。
 仙台市地震直後に藤井黎市長を本部長とする災害対策本部を設置。16日午後1時半から局長級職員らで構成する本部員会議を開催し、被災状況の把握や今後の対応を話し合った。
 宮城県、東北経済産業局も災害対策本部を設けるなどして情報収集に努めるなどした。
 塩釜市は市内にある防潮堤の閉鎖を指示し、防災無線で住民に津波への注意を呼び掛けた。市内では強い縦揺れの後に横揺れが続いたが、建物の倒壊や火災発生などの情報は入っていない。
 石巻市では中心部の建物の塀が崩れたり、稲井地区でがけが崩れたりするなどの被害が出た。市民に防災無線津波情報に注意するよう繰り返し呼び掛ける一方、海沿いの地域で監視と警戒に当たっている。
 岩手県によると、一関市内のスーパーで1人がやけどを負い、病院に搬送された。北上消防本部管内では2人が頭に落下物を受け、けがをした。
<M7.5へ最終段階/大竹政和・地震予知連絡会会長の話>
 今回の地震で、心配されているマグニチュード(M)7.5前後の宮城県沖地震が起こる準備の最終段階に入ったといえる。今回の地震で、震源域に無理な力がかかり、宮城県沖地震が起きやすくなったといえる。1978年の宮城県沖地震の際も、2年ほど前から周辺部でM6級の地震が起きた。今後、注視する必要がある。

屋内プールの天井落下 場内に悲鳴「痛い」 仙台・泉

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 宮城県沖を震源とする地震があった16日午前11時46分ごろ、仙台市泉区松森の総合運動施設「スポパーク松森」で、屋内プールの円形状の天井が半径約25メートルにわたって抜け落ち、遊泳中の15人が軽いけがをした。内訳は男性8人、女性7人で、全員が病院に搬送された。
 監視員男性(20)の話などでは、天井はウオータースライダーのある南側から崩れ始め、金属の支柱とともに一気に落ち、水面に多数の破片が散乱した。落下当時、子どもら約100人がプールを利用しており、場内のあちこちで「痛い」などと悲鳴が上がった。利用者が脱出のために出入り口に殺到し、係員が誘導した。
 泉区の無職男性(77)は「背泳ぎをしていたら水面が揺れた。天井が落ち体に当たった。プールが天井でふたをされた状態になり、すき間からプールサイドに上がった。もうだめかと思った。慌てて水を飲んでしまった」と話した。スポパークは市のごみ処理施設「松森工場」に隣接し、7月1日にオープンした。
 仙台市消防局によると、スポパークの事故によるけが人は青葉区の東北大病院や宮城野区の中島病院などに運ばれた。

宮城で震度6弱、3県25人けが

地震で落下したプールの天井(16日午後1時2分、仙台市の「スポパーク松森」で) 16日午前11時46分ごろ、宮城県沖を震源とする強い地震があり、宮城県南部の川崎町で震度6弱宮城県仙台市石巻市福島県相馬市、岩手県藤沢町などで震度5強を観測した。
 また、茨城県の一部などで震度5弱を観測したほか、東北から関東、東海地方の広い範囲で震度4を記録した。
 読売新聞のまとめでは、午後1時現在、この地震で、宮城、福島、岩手各県で計25人が重軽傷を負った。気象庁は余震に警戒を呼びかけている。
 気象庁によると、震源の深さは約42キロ、マグニチュードは7・2と推定される。同庁は午前11時50分、宮城県沿岸に津波注意報を発令。午後0時4分には、宮城県石巻市で約10センチの津波を観測した。注意報は午後1時15分に解除された。
 同庁は午後0時50分から記者会見し、地震は海洋のプレート(岩板)と陸側のプレートの境界で発生したとの見解を示した。懸念される宮城県沖地震との関連については、「想定されていた宮城県沖かどうか、データを解析していく」と述べた。今後、震度5弱程度の余震が起きる可能性があるとしている。
 宮城県危機対策課によると、仙台市泉区松森のスポパーク松森で、プールの天井が落ち、1人が重傷、13人が軽傷を負った。蔵王町では釣りをしていた7歳児が落石で頭を負傷した。
 岩手県によると、北上市内で頭部に落下物が当たるなどして3人がけがをしたほか、揚げ物をしていた一関市内の住民1人がやけどを負い、病院に運ばれた。
 福島県新地町では、男性が落下した自宅屋根の瓦に当たって負傷。福島市では、男性(72)が、自宅庭で倒れてきた灯籠(とうろう)に当たり、右足を骨折した。福島県警によると、午後0時15分ごろ、福島市磐梯朝日国立公園内でがけ崩れが発生、車が損傷した模様。埼玉県消防防災課によると、同県加須市で民家1軒が倒壊したが、中にいた女性(80)は約45分後に救出された。
 宮城県女川町の東北電力女川原子力発電所の1〜3号機の計3基は運転を自動停止した。同電力が安全確認を急いでいる。
 東北(山形・秋田)新幹線は福島―白石蔵王駅間と、仙台―古川駅間で送電ができなくなり、運行中の列車13本が乗客を乗せたまま立ち往生し、全線で運転を見合わせた。東海道上越長野新幹線も一時、ストップした。仙台市営地下鉄も全線で不通となった。