続々・WBC破産問題

またしても事態が二転三転、↓下記のように、

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20040710-00000066-kyodo_sp-spo.html
http://www.sanspo.com/fight/top/f200407/f2004071105.html

最終的には、グラジアーノ・ロッシジャーニ側との交渉が決裂し、新組織に移行することが
正式に決定し、新たに10月にタイのプーケット島で開かれる総会で新団体について討議することで
決着がついた模様。
ちなみに、破産管理団体としてのWBCはしばらくは存続しそうなので、↓下記のように
 当面はWBCが存続するため、24日にソウルで行われるフェザー級タイトルマッチ、池仁珍(韓国)−洲鎌栄一(尼崎)はWBC認定の試合で行われる予定。
日本の洲鎌栄一(尼崎)が、韓国で挑戦する試合はとりあえず“世界タイトルマッチ”として行なわれるようだ。
しかしまたも同じことをいいますが、タイで行なわれる新団体の設立や移行について改めて話し合う、
10月の会議まで、また紆余曲折ありそうです。
(こういう利権・興行関係のものが、揉めた時にスムーズに解決するってことは滅多にないですからね。)





※追記(7月12日17時頃加筆)

上記の文を書いてた日から1日もたたないうちに、またも事態が一転↓な記事が…。

http://www.boxing.jp/cgi/news/news.cgi?mode=view&no=29

ワールドボクシング公式サイト【ボクシングJP】最新ニュース

■ WBC消滅回避へ New!

 WBC(世界ボクシング評議会)が存続の見通しとなった。4日からウクライナ共和国のキエフで開かれている緊急会議で、明らかにされたもの。米国のインターネットマガジン「ファイトニュース」が速報を伝えた。
 チャンピオンの承認問題でドイツ人ボクサー、ロッシジャーニから訴えを起こされたWBCは、米国の裁判所からドイツ人ボクサーに総額3100万ドルの損害賠償金を払えと命じられ、支払義務を免れようと自己破産の手続きに着手していた。ロッシジャーニ側が和解に同意した模様だが、条件等詳細は不明。このWBCの緊急会議には、日本ボクシングコミッション小島茂事務局長も出席している。


一体本当のトコロはどうなってるの?。私も思いっきり振り回されてるてるよ^。



※さらに加筆(7月13日13時過ぎ)

その後の最新情報は↓

http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-040713-0002.html

nikkansports_com バトルTOP バトルニュース

自己破産のWBCが新団体設立へ

 自己破産したWBC(世界ボクシング評議会)が、新団体FCBに移行する可能性が出てきた。8日に閉幕した実行委員会(ウクライナキエフ)に出席した日本ボクシングコミッション小島茂事務局長(72)が12日、明らかにした。

 実行委員会では、WBCを破産に追い込んだロッシジャーニ側と和解に向けて交渉してきたが、相手に和解金の引き上げを要求されて決裂。今後もWBC存続を最優先に交渉を続けていくが、決裂した場合にはFCB(フェデレイティッド・カウンシル・オブ・ボクシング)を創設することで合意した。「10月3日から始まるWBC総会(タイ)までにははっきりとさせたい。最悪の場合はFCBの準備委員会も立ち上げる」と小島事務局長は話した。

 WBCはライトヘビー級王座決定戦で勝ったロッシジャーニ(ドイツ)から不当に王座をはく奪したとして訴訟を起こされ、3100万ドル(約34億円)の賠償金支払いを命じられた。これにより6月14日に自己破産を申請。同24日に受理された後は事務所も閉鎖されている。

 24日には韓国で洲鎌栄一(尼崎)がフェザー級王座に挑戦するが、タイトル名称については未定。9月にはWBCスーパーフライ級王者の川嶋勝重(大橋)が初防衛戦を予定している。結論が出ていない可能性もあるが「タイトルを宙に浮かせるわけにはいかない。世界戦は開催する」と小島事務局長は話した。

[2004/7/13/07:04 紙面から]

どうやら和解交渉も続けるが、大勢としては新団体設立の方向へ向かっている模様。



ちなみに、このドサクサに紛れて↓日本のプロボクシング界ではこんなことも…。

■ [ボクシング] 日本プロボクシング界、PABAに新加盟へ
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20040710ie26.htm
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20040710-00000068-kyodo_sp-spo.html
http://www.sanspo.com/fight/top/f200407/f2004071106.html

このPABA(パンアジアンボクシング協会)とは、WBA加盟のアジア(ロシアも含む)・太平洋諸国を対象としたWBAの下部組織なのですが、日本のプロボクシング界はWBC同様老舗のプロボクシング統括団体WBAの古くからの加盟国で、日本ボクシングコミッションの事務局長を長年務める小島茂氏がWBAの副会長を何期も務めているように縁が深い団体にもかかわらず、PABA設立時に日本に無断でWBA幹部の一部が独断専行で設立したことと、PABAの管轄地域とほぼ被るOPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)の存在を無視して作られたことに反発し、さらに同じアジア・太平洋地域に地域統括団体が複数存在するのはおかしいとの理屈から、WBAからことさら熱心に加盟を勧められ、さらに昨年か一昨年の韓国のPABA正式加入により、プロボクシングが盛んなアジア太平洋地域で加盟していない国が日本だけになりながらも、これまでは頑なにPABA加盟を拒否し続けていたのですが、今更180度の方向転換なんて、いかにも日本の悪い面である融通が利かず硬直的で官僚的な組織っぽい対応でヤダな。
 実際、今回のWBC破産問題とは別に、最近のPABAの勃興等によりOPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)の凋落は甚だしく、アジア・太平洋諸国の中でもOPBFタイトルに日本とフィリピン以外の国はほとんど興味を示さなくなったことにより、本来OPBF王者はは日本王者より格上の存在である筈であるのに、最近では日本チャンピオンよりも明らかに弱く低レベルのチャンピオンを続々輩出する状態に陥り、すでに団体としての質はかなり低下していたのですが、業界内でもさすがに何とか手を打てないものか、
例えば→(PABAに加盟し、OPBFとの交流を図るorチャンピオンの質の低下を防ぐために、OPBFのルールで定められていた現役のOPBF王者に世界タイトルマッチの挑戦が決まると自動的に王座を手放さなければ成らない(返上)のルールを昔のように、王座を保有したまま世界王座に挑戦できるように変更するetc)
などの改革意見もあったのですが、それがまったくならぬまま今回のWBC危機で、その傘下団体である
OPBFの存在が微妙になった時期に、*1
火事場泥棒的に(なし崩しと書いた方が穏やかな表現か…)、今更PABAに加盟することになったのは個人的には残念です。



■ [メモ] WBCを始めとしたボクシング統括団体のお勉強スレ
http://www3.cnet-ta.ne.jp/m/mouri/thread/thread1.htm

2chでの拾い物で、私も見ていましたがボクシングファンなら、プロボクシング創生期からの比較的最近までの統括団体の歴史について詳しく書かれており分かりやすいです。(ただ長いのと、横レスが多く,余計な文も多いで見づらいですが(^^;)