福島第1原発事故により放出された放射性物質のうちセシウム137の量は、広島に投下された原子爆弾の168倍との試算を経済産業省原子力安全・保安院が国会議員の要求に応じ公表したことについて、東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は27日の記者会見で、「兵器との比較であり、会社としてのコメントは難しい」と述べた。
松本代理は「事故の当事者として、福島県をはじめとする多くの方々にご迷惑をお掛けしていることをおわびしたい」と改めて謝罪した上で、「原子爆弾は人の殺傷、建物の破壊が目的の兵器であり、短時間で放射線、熱、爆風を発生させる。事故で放射性物質が1週間で出てきたこととは成り立ちが違う」と話した。
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